歯科用CT

通常歯科では、画像診断のために狭い領域で細部を診査するデンタルレントゲンと、口腔内から顎関節や上顎洞などの副鼻腔を診査するパノラマレントゲンが多用されます。

CT(Computed Tomography)はコンピュータでデータ処理をし、画像を再構成して断層写真を得る装置のことをいいます。

あらさわ歯科医院での歯科用CTについてご紹介いたします。

 

あらさわ歯科医院 歯科用CT

近年、病態の複雑化や患者さまからのご要望で、正確な検査および診断が要求される場面に直面いたします。

通常のレントゲン像は二次元の平面像であるため、立体的な形態、三次元的な位置関係や距離などの確認ができません。外科的な処置の際に使用されることが多く、例えばインプラント埋入手術、親知らずの抜歯、歯周病での顎骨吸収形態の確認、根尖病巣の状態、また上顎洞炎に代表される副鼻腔炎などの診断に適しています。

正確な情報があれば適切な処置方法の選択ができます。また処置の精度も上がり、良好な予後につながると期待できます。

また、ご心配なさる方にご説明することなのですが、X線被ばく量の比較としては

  • 全身用CT 10mSV
  • 世界の自然放射線 2.4mSV(年間)
  • 東京⇔ニューヨーク飛行機往復 0.2mSV
  • 歯科用CT 0.04mSV
  • パノラマレントゲン 0.01mSV
  • デンタルレントゲン 0.0005mSV

いずれにしてもその有用性と比較すると危険性はずいぶん低いようです。

 

これも質問されることですが、歯科用と医科用CTの違いは、その撮影する部分の違いにあります。

歯科用CTは、被ばく量が少ない、立位や座位で撮影、撮影時間が短い、硬い組織の診査に向いている。金属アーティファクトの影響を考慮している。

逆に医科用CTほど軟組織に特化していなく、広範囲の撮影ができない(歯科ですから口腔内に処置が限定)などの欠点もあります。

 

参考までに保険適応されるケースを下記に記載します。

従来のデンタルレントゲンやパノラマレントゲン撮影では診断が困難なケースで、埋伏歯などの下顎管との位置関係、顎関節症などの顎関節の欠損形態、顎裂などの顎骨の欠損形態、腫瘍などの病巣の広がりを診断する場合に限定されます。

つまり、インプラントの診査診断や、検診的な使用方法では保険適応できません。

 

詳細につきましてはご説明いたしますので、ご希望があればスタッフにご相談ください。