診療案内

臨床に身を置いていると嫌でも感じることが歯科治療に皆さま強い抵抗感をお持ちなことです。メディアでもネットでも「歯を削られた」「抜かれた」「怖い」「痛い」「高い」「時間がかかる」そんなネガティブなイメージや記述が散見され、それこそ歯がゆく思うことが多いです。

現在、医療では身体的にも精神的にもキュアからケアへと大きく転換しています。歯科で言えば虫歯や歯周病の治療というより、そのような状態にならない予防が重視されています。以前のように歯科医院は歯が痛いから、歯ぐきが腫れたから行く場所…というより、現在の健康なお口の中を維持し、さらに良い状態にする手助けをする場所へとシフトしています。

とはいえ、やはり不摂生をしてしまったり、不幸な事故、全身的な影響で口腔環境が急変してしまうこともあります。また、忙しくて治療になかなか行けずどうしたらいいのか途方にくれている方もいらっしゃいます。

私たちスタッフ一同、お悩みの種類、大小にかかわらず相談をお待ちしています。また、ケアを重視したブログラムのご準備もございます。皆さまの全身的な健康を口腔内を通じて維持するパートナーとなれるように心がけています。

それでは、調布・つつじヶ丘駅から徒歩2分の歯医者「あらさわ歯科医院」での診療案内をいたします。

総合歯科

皆さまが歯科医院を受診するきっかけはお口周辺の不具合が多いと思います。歯が痛い、歯肉が腫れた、着色が気になる、顎に違和感がある。さて、どうしよう、歯医者さんに行かないといけないけど嫌だな…

 身体の健康を普段あまり意識されることはないと思います。健康を意識する必要がないということは幸せなことですが、幸せでいられる期間をもっと長くと願うのであれば毎日の正しいケアが欠かせません。これは身体や精神に共通していると感じます。万が一病気や不安がる場合には、適切なアドバイスや治療をいち早く受けることが大切です。

当院ではそのような不具合がある皆さまが安心して受診、相談できるような総合的な治療を提供しています。

お口の健康に関する悩みなどございましたら、まずはご相談にいらしてください。健康診断を受けてみたいという方も、遠慮なくご相談いただければと思います。セカンドオピニオンも歓迎しています。

白い歯の治療(被せ物、詰め物)

機能だけを重視した治療を受けても、見た目(審美)が不十分であれば心身共に健康になったとは言えません。

私たち歯科医療に携わるものとして、審美的な配慮をせず行う処置など皆無です。本当に小さな施術にしても、お口の中を元通りにすること、あるいは今まで以上にすることを無意識に目指しています。ですから、あえて審美歯科と表記することには抵抗があります。

嫌な話になってしまうかもしれませんが医療保険制度の範疇で処置をしているとお口の中に金属で製作したものを装着することが避けられない場面があります。与えられた条件で最善を尽くしますが、倫理的に辛いことも多いです。

当院ではジルコニア、e.max、ハイブリッドセラミックを中心としたメタルフリー治療(金属を使わない治療)として、天然歯に近い健康的な修復物も提供しております。またケースによってはダイレクトボンディング(グラディアダイレクトなど)を使用した歯を削る量も少なく、またその日で完了にできる処置もご提案させていただきます。

もちろん、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングといった、歯の本来の白さを取り戻す、あるいはさらに美しくする施術を行っております。

矯正歯科

矯正治療は歯並びやかみ合わせを改善する治療です。きれいにそろった歯は、ブラッシングしやすいため、お口の健康を保ちやすくなりますし、正しいかみ合わせでは特定の歯に負担がかからないので歯が長持ちします。このように、矯正治療を行うことは、見た目をよくするだけでなく、お口のトラブルの根本的な解決につながります。

私たちはお口全体をダイナミックに調整管理していく全顎矯正から、前歯だけ一部分だけが気になっているかたにおすすめできる部分矯正も行っています。

 お子さまの成長過程で歯並びの不安を感じてらっしゃる方、また綺麗な歯並びにあこがれている方、歯列矯正のあとで時間がたってしまい後戻りに悩んでいる方、是非ご相談ください。日本矯正歯科学会認定医が拝見いたします。

また、当院の特徴として補綴医(歯の欠損を改善する歯科医師)と矯正医(歯並びを改善する歯科医師)が連携することで口腔内を全体的に(包括的に)マネージメントできることです。そのため治癒までの時間の短縮、精度の向上が期待できます。

歯周病治療

歯周病について年代別でみると年を重ねるほど有病率が増え、30代ですでに80%の方に所見が見られます。虫歯とならんで二大歯科疾患といわれ、歯を喪失する原因ナンバーワンです。

歯周病の原因はプラーク(歯垢)です。歯垢の中にいる細菌が毒素を出して歯の周りの組織を破壊することで進行します。これをためない、増やさないことが大切です。

また、最近よく話題になるのが全身疾患との関連です。関連を挙げられているものには呼吸器系疾患、心疾患、妊娠などがありますが、なかでも糖尿病との関連は深く歯周病は糖尿病を悪化させる大きな原因のひとつです(インシュリンの働きを妨げます)。また、遺伝性の病気、血液の病気、皮膚の病気、降圧剤を含めた特定の薬は歯周囲組織に影響します。妊娠などホルモンの分泌量が変わること、喫煙などで歯周病が治癒しにくくなります。

来院される患者さまの歯肉の様子がいつもより不調であるとお伝えした後、体調を崩される場面も多く経験します。そのため、全身的な健康状態の確認とアドバイスを受けるために定期的な受診を継続される方もいらっしゃいます。

 

歯周病は予防できる病気、治療も可能です。 大切なのは予防、診断、治療、そしてメンテナンスです。

  • どの程度、歯周病が進行していて、どのような処置を受ければいいのかカウンセリング
  • 正しいブラッシング方法の指導を受け、毎日の確実なセルフケア
  • 歯肉の下の歯石をとり、根の表面を滑沢にし細菌の増えない環境にする治療。場合によっては外科処置を受ける。
  • 傷ついた歯肉、歯槽骨を健康に近い状態にする。
  • 歯科衛生士による専門的なクリーニング(PMTC)を中心にした定期的なメンテナンス

歯を失った場合の処置

いろいろなケアや処置で手をつくしても不幸にも歯を失うことはあります。

歯を失った部分をおぎない、機能や審美を改善する処置を補綴(ほてつ)処置といいます。この場合、ブリッジ、入れ歯、インプラント、移植などいろいろな対応方法があります。一般的に1人として同じケースはありませんので、皆さまの全身的な状況や年齢、性別、通院できる期間、欠損の状態、お望みになるレベル等を考慮して治療方針をご提案いたします。

また、欠損してしまった原因がはっきりしない場合は、暫間的な処置をしてお口の中の反応を確認する場合もあり、最終的にセットとなるまでお時間をいただくこともあります。

処置後はそのまま終了となることは少なく、装着時の状態を長く維持するため定期的なメンテナンスが必要となります。

生活環境や習慣、年齢、疾患などによる口腔内の変化は大きく、規模の大きな処置ほど影響を受けます。初期の対応が的確であればダメージも少なく、長期の良好な予後が期待できます。処置後の皆さますべてに定期的な受診をお願いしております。

私たちスタッフと一緒に、お口の中の環境を改善する方法を探し、良好な状態を維持していきましょう。

口腔外科

当院では口腔外科学の基本的な知識に基づき、外来通院で可能な小手術を担当いたします。具体的には親知らずの抜歯、下顎水平埋伏智歯といわれる横向きになっている親知らずの抜歯、歯の移植、再植、舌小帯の癒着、口腔粘膜の裂傷や口唇の外傷(高度なエステティック要素を含まないもの)などはお任せください。

入院が必要な手術症例、また抜歯にしても当医院では対応できないような症例につきましては、提携病院への中継役となり、紹介状の作成やその疾患についての経過、治療法の説明、ご質問などにお答えすることができます。内科的疾患を有する方には主治医への対診をとりながら、お子様からお年寄りまでどなたでも安全に安心して歯科治療が受けられる体制を整えています。